船の「とも」とは、船尾のことを指します。逆に「おもて」とは、船首を指します。船を岸壁に「ともづけ」するとは、図や写真のように船尾を岸壁に向けて接岸することです。一方、「横づけ」とは、船体側面を岸壁に向けて接岸することを意味します。
この「ともづけ」と「横づけ」のどちらを選ぶかは、港によって異なりますが、荷役を行う場合には「横づけ」が一般的です。一方で、荷役を行わずに船が待機する際や、船員が買い出しのために一時的に岸壁につける場合には、「ともづけ」が選ばれることが多いです。
それぞれの接岸方法には、それぞれの状況に応じた意味があります。日々の業務において、最適な接岸方法を選ぶことが重要となります。
「横づけ」の様子。撮影協力いただきました芸安丸様、ありがとうございました。